2019年09月20日
配偶者や親が亡くなったあとの遺族による行政手続きの負担を軽くするため
全国の自治体が専用の窓口を設ける動きが広まっています。
島根県の出雲市役所では、「おくやみコーナー」を設けており、利用者が
訪れると専任の職員が話を聞き、必要書類や関係する課をリストアップし
印刷してくれます。
さらに各課の職員が順番にコーナーを訪れてくれるため、階をあちこち
移動しなくてすむように配慮してくれています。
家族が死亡したあとの行政手続きには
〇死亡届
〇保険証の返還
〇未支給年金の請求
〇印鑑登録証の返還
〇葬祭費の支給申請
〇世帯主の変更
などといったさまざまな手続きがあり、遺族は市役所のあちこちの課を
回って手続きを行う必要がありました。
出雲市役所ではこれらを「おくやみコーナー」で全部済ませることが
でき、従来の手続きにかかる時間も大幅に削減することができます。
何よりも「手続きが複数あってわかりにくい」「あちこち課を移動
するのが面倒」といった利用者の負担が少なくなります。
相続は死亡したあとの手続きがたくさんあってよく分からないという
声は、私が受け持つ相続の講座でもよく耳にしていました。
分からないために手続きをしていなかったり、途中で放置してしまったり
するケースもあり、行政側としても「死亡後の手続きはきちんと済ませて
ほしい」という思いがあったことでしょう。
この手続き一括サービスの取り組みを行っている自治体はまだ少ない
ですが、今後増えていくものと思われます。
高齢全国一の秋田県でもぜひ取り入れてほしいなと思います。
Category:その他, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ