2022年09月12日
人にもよりますが、離婚話というものは切り出しにくいものです。
特に、相手から離婚の同意が得られそうもない場合や夫と口をききたくない
場合などは、どのタイミングでどう伝えるのか、頭を非常に悩ませる問題で
す。
離婚の切り出し方としては
①直接会って伝える
②メールや手紙で伝える
③まずは別居して、時期をみて伝える
といった方法があります。
SNSの普及も相まって、最近では②を選択するケースが多いように思えます。
口では直接言いにくいことも、メールにするとあっさり伝えられるという方
は少なくありません。
ここで気を付けるポイントが2つあります。
1つ目のポイントは、離婚したいとう意思だけでなく、離婚の決意が固い
ことを伝える必要があるということです。
そしてそのためにも、ある程度相手が納得できるような離婚理由を添える
ことが大切です。
単に「離婚したい」とだけ言われても、そもそもよほどの事情(相手の不倫
や暴力など)がないと、言われた側としては「本気で言っているか分からな
い」「こちらを試しているのか」「単なるわがままなのか」と、半信半疑な
受け止め方をしてしまいます。
こちらが離婚したい思った理由を明確に伝えなけば、相手の理解を得て
離婚を進めていくことが難しくなりますから、最初の伝え方が肝心です。
離婚を切り出す際、女性に多いのが「夫のすべてが嫌い」「一緒にいる
ことがもう無理」「夫のすべてを受けつけない」というような、抽象的な
表現で離婚理由を告げてしまうケースです。
このような場合、夫は混乱してしまい「何が離婚の原因なのか分からない。
納得できない」と離婚を拒絶する方向へ向かってしまいます。
男性は女性に比べ、理論的だと言われているように、理屈できちんと説明
しないことには納得できない方が多いです。
離婚を切り出したものの、離婚には応じないという相手の思わぬ反撃を受け
て、離婚を撤回してしまうこともざらにあります。
相手に反論されて、離婚を引っ込めてしまう程度であれば、まだ離婚に
踏み切る時期ではなかったということです。
自分の離婚の決意は誰に何を言われても翻らないという意思を固める
ことが、離婚を切り出す2つ目のポイントになってくると思います。
逆に言えば、離婚の決意が本気だということ、いくら説得されても翻意する
ことはないこと、離婚の理由を明確に伝えていること、この3つが揃えば
相手も真剣に向き合わざるを得なくなります。
そしてこちらの離婚話に夫が耳を傾けるようになったら、そこから離婚協議
のスタートとなります。
離婚を切り出す場合、離婚の決意と離婚理由、この2つが曖昧になってしま
うと、相手を余計に苦しめてしまうことにもなりますから、抑えておいて
頂けたらと思います。
Category:離婚相談, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ