家事育児、女性の負担は減らず

2023年03月08日

3月7日付秋田魁新報の記事に、秋田県の男女の労働や生活の調査結果が

掲載されていました。

それによると

共働きの妻が家事育児に費やす時間は、1日平均4時間12分に対し

夫は52分でした。

仕事に費やす時間は、妻が5時間5分に対し、夫は7時間17分でした。

この調査から、家事育児の負担が妻に大きく偏っていることが分かります。

 

夫の方が仕事をしている時間が長いことも、妻に家事負担が偏る理由の1つ

だとは思いますが、妻が夫の5倍もの時間を家事育児に費やしていることは

世間が目指している“父親も育児に積極的に参加しよう”“妻の家事育児負担を

減らして、働きやすくしよう”といった理想的な家庭環境へと改善が進んで

いないことの証明でもあります。

 

私はこれまで沢山の既婚女性と面談をしてきましたが、ほぼ全員といって

差し支えないほど、妻の方が夫より家事育児の負担ははるかに大きい、と

いうのが現実です。

無論ご家庭によっては、夫が家事育児に積極的に取り組んでいるケースも

ありますが、それでも負担割合としては妻には到底及ばないようです。

 

共働きがスタンダードになってきていますから、これまでの家事育児の配分

を見直していかないと、妻だけが疲弊してしまいます。

家事育児の負担について、夫婦で話し合えれば理想的ですが、話し合っても

すぐ喧嘩になってまったり、約束した通りに家事育児ができなかったりと

そうそううまくはいきません。

夫婦で根気強く努力することはもちろん大事ですが、社会全体の問題として

皆それぞれが「妻=家事育児」というこれまでの意識を変えていくよう、

問題提起し続けていく必要があります。

Category:その他, 秋田っていっすな~ 日々奮闘する女性行政書士のブログ

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